「はぁ……危なっ……」 あたしバカすぎでしょ。 2回も階段で滑ったなんて。 しかも、2回とも大樹くんに助けられて。 「ご、ごめんなさい大樹くん」 大樹くんは、階段の手すりに右手を置いていて、それであたしと自分を支えてるみたいだった。 あたし、大樹くんにもたれすぎだよ! しっかりと抱きしめる大樹くんの腕は、力強かった。 大樹くん……カッコいー。 「ケガは?また足捻ったりしてない?」 なんて思ってる場合じゃなくて。