家に帰ったあたしは、中に入るなりそそくさと二階の自分の部屋へ上がった。 「ふぅ、バレて……ないよね?」 気づいてるようではなかったので安心した。 あたしは、制服のまま下へ降りる。 包帯巻いてるのがバレちゃうもん。 「あれ?早いね。着替えてないの?」 「うん、また後で着替えようと思って」 そう言うと、そっか、と返す大樹くん。 そして、不意に言葉を発する。 「ねぇ、帰る時からずっと思ってたんだけどさ」 「うん、どうかしたの?」 「右足、どうしたの?腫れてるけど」 あたしは固まった。