「やっぱりか……ダテだけど、メガネかけてるからおかしいんだよな」
「えぇっ!?メガネすっごく似合ってたよ!今の大樹くんがしてても似合うし!」
前見たけど、すごく似合ってた!
思わず胸キュンしちゃったよ!
「ふっ、そんな力説しなくても」
「あっ、ごめん、なさいっ」
だって……似合いすぎだもん。
「俺さ、本当はもっと弱いんだよ」
「え?」
友希さんに聞いた、大樹くんの弱い部分。
プレッシャーの塊が乗っかってるから、完璧なんだって。
「昔からさ、俺の周りにはライバルがたくさんいてさ。別に俺はどうでもよかったんだけど」
周りがそれを許さなくて、と切なげに言う。

