大樹くん、ソファに座ってからずっと俯いてる。




何かを考え込んでるみたいだ。




さっきまでのこと、どう思ってるのかな?




「あ、大樹くん……お茶入れたよ」




「ありがとう……あのさ、」




お茶をもらった大樹くんはあたしに話しかけた。





「さっきの人、えっと……櫂、さん?」




「あ、香月さん!香月櫂さんだよ」




「その香月さんに、何もされなかった?」





何もされなかった、って……。




「何もって……何が?」




意味が分からなくて首を傾げる。





「……はぁ」




ため息ついて、呆れたような顔したっ!?