「……2人がやるならやるよ」





ニコッと企んだ笑みを見せられる。





こっちも……不安だ。





どうにかして話逸らそう。





何か、何か無いかな……?







……あっ!





「唯華……!」




あたしは唯華に手招きして呼んだ。





「んー?何?」




あたしは唯華の耳に顔を近づけた。






「だ、大樹くんがあたしの名前呼んでくれた!」




小声で聞こえないように話す。





「え!?マジで?樹里、思い出したの?」




あたしはその言葉にコクンと頷いた。




というか、思い出したこと伝えてないのに、呼んでくれたってのが正しいんだけどね。