数十分後─────。 「出来た!呼びに行った方がいいよね……」 あたしは、大樹くんを呼びに行こうと階段を登る。 「こ、ここだよ……ね?」 2階にはたくさんの部屋があった。 ざっと数えて10以上。だから、どこにいるのかわからない。 2人だから、もう少し狭くてもいいんじゃないかな? 多分、張り切ったんだよね。お母さんたち。 だって、今まで育ててきた子供が結婚するなんて……。 親にとって、これ以上嬉しいことないよね。