「あぁ、それは、櫂兄の家は……あー、情報収集に長けてる、から?」
「なんで疑問形なの?」
なんか隠してる?
「大樹先輩、すいません。早とちりしちゃった」
謝る唯華に大樹くんは笑いかけた。
「いや、別に……勘違いなら」
ていうか、元はと言えば!
「あ、あの!なんで結婚とか……お嫁さん、とか言ったんですか?あと、大樹くんと別れて、とかっ」
それを聞いた唯華は香月さんを蹴った。
「痛いなぁ、唯華」
「勘違いさせるようなことしないでよ!あたしにしたことと同じことしたでしょ!?」
唯華にしたことと同じこと?

