「ど、どういう意味!?」 混乱して頭がパンクしそうだ。 そんなあたしに唯華は苦笑いで言った。 「ごめん、樹里。この人あたしのイトコ。カメラマンやってる」 か、カメラマン……? 「なんで、カメラマン……?」 「良い被写体探してるんだよ。樹里に決めたところなんだ」 「勝手にあたしの友達巻き込まないでよ」 あたしのところに寄って来て、ポンポンとはたいてくれる。 でも、どうして。 あたしの過去を知ってるの? 「あたしの……過去、なんで知って、」 混乱して言葉がうまく出てこない。