『分かった、じゃあ、電話切らないでよね!』





うまく伝わったみたいだ。




ホッと胸を撫で下ろした。




唯華は冷静だ。





きっと、あたしと香月さんの会話におかしいと感じ、大樹くんに……警察に電話するはず。





そのためにも、証拠を。








「大樹くんに……会いたいよ」





ポツリと口から本音が出た。





多分彼には聞かれなかったと思う。





『今すぐ連絡するから、頑張って。でも、ムリしないで』





「うん、ありがと」









『あたしだって、二度と同じことになってほしくないから』





「え、それって……」





どういう意味で言ったの?