「君は、僕のものなんだよ。だから、好きを伝えるためにしても、いいよね?」





な、にを……?




僕のもの?




好きを伝える?





意味が分からないよ。





「っ何言って、るんですか……」





「泣きそうな顔も可愛いよ」






顔が、ゆっくりと近づいて来る。




い、いやっ!






ピロロンッ!





涙がこぼれそうになった時、誰かから電話が来た。





……唯華だ。





「電話?出てもいいけど、逃げるのは無しだよ」





出てもいいんだ。




あたしは電話に出た。





助けを呼べるなら呼ぶ。