「大樹は、樹里ちゃんをすげぇ大事にしてるよ」
それは、あたしがよく分かってる。
いつも伝わってくる。
あたしがケガした時も、夏祭りでナンパされた時も。
文化祭でケンカした時も守ってくれた。
「あたし、バカでした……」
「そんなことないだろー。まぁ、また何かあったら聞いてな?」
「はい、ありがとうございました」
颯先輩はあたしの頭をポンポンと軽く撫でてから出て行った。
「約束……それは樹里ちゃんとだよ」
教室にいたあたしが廊下にいる颯先輩の呟いたことを知るはずもなかった。
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