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「樹里ちゃん、俺に話聞きたいんだって?」




颯先輩が、あたしの前のイスに座る。





「はい、大樹くん、あたしの名前呼ばないんです。何か理由があるならそれを知りたくて」





放課後、あたしの教室にて話すことになった。




先輩のクラスは委員会で使うみたいで。






「あー、樹里ちゃん、呼ばないのはワケがあってな……呼ばないって約束したんだと」





約束……?





今初めて聞いた。





「誰と、ですか?」






ドクン、と胸が鳴った。