「はぁ……」




「何でそんなにため息ついてんのよ?」





次の日、あたしはどんよりしていた。





「うぅ、唯華ぁ」





昨日のことを思い出し、また泣きたくなってくる。





「ちょ、泣かないでよ!?話聞いてあげるから」





慌ててあたしを隠してくれる。





「……ありがと」




「じゃあ、行くよ」





グイッと引っ張られて行った先は中庭だった。





「ハイ、大樹先輩と何があったのか言いなさい」





「えっと、昨日……」





あたしは、ゆっくりと話し出した。





唯華は相槌を打つだけで何も言わない。