「そうだよ、俺ら婚約してる」
「！？」
今、肯定しましたか……？
「だ、大樹くん……！」
「ん？言っちゃマズかった？」
マズいことは無いんだけど。
ていうかもう言っちゃった後じゃないですか。
「ねぇ、樹里……」
「す、鈴音？どうかした……」
「なんで教えてくれなかったの！」
……え？
もっと早く知りたかったよ〜と言ってあたしに抱きついてくる。
「ごめんね？学校ではこのことナイショにしてるから……」
そういえば、ここにあたしたちの学校の人はいないから大丈夫だよね。
未だにあたしに抱きついている鈴音に、怜くんが近寄ってきた。
