そしてあたしの後ろに回り込んだ唯華はあたしを大樹くんの方へ押した。





「見せつけてきなさい」




「み、見せつけっ……!?」





何を!?





勢いよく押されたあたしの体はグラリと前に傾いて。




立ち直そうとするも時すでに遅し。





どうしよう!





あたしの目に入ったのは、少し驚き気味にあたしに手を伸ばす大樹くん。




腕を強く掴まれてあたしは大樹くんの胸へ。




力強く抱きとめられてドキドキした。





心配そうな顔であたしを見る。





でも、少し顔の赤いあたしを見て。