「2人ともすごいよね!お金持ちと付き合ってるなんて!あ、樹里の場合は婚約者か」





「あたしはともかく、樹里がすごいのよ」




「すごくないよ!唯華の方がすごいじゃん!」





話し始めてすぐ、あたしたちは盛り上がった。




あたしは唯華を見る。





唯華はあたしから少し視線を外したところを見ていた。






「あ、来た」





「ん?唯華どしたの?」





あたしは首を傾げる。





「んーん、なんでもない」





よく聞き取れなくて聞き返したけど、教えてくれなかった。





なんか見つけたのかな?





そんなあたしを見てか、唯華はニコッと笑った。