「犬系?それって郁人のこと?」
さも当たり前のように言う麻衣に笑った曽木くんは……。
「じゃあ麻衣は猫な?」
企んだような顔で尋ねる曽木くん。
それを見た麻衣は顔を隠すようにうつむいた。
ふふ、仲良いなぁ。
「あたしたちあっちに行くね」
2人きりにしてあげないと。
「お二人でごゆっくり〜」
ニヤリと笑ってその言葉を放ったのは唯華だ。
その場から離れたあたしたちは鈴音たちの元へ行きたくさん話した。
恋バナや、学校のこと。
鈴音が、篠田くんを好きなこと。
鈴音……好きなんだ。
中学の時、無理させちゃってたのかな?

