「麻衣、久しぶり!」
「樹里!もー、さらに可愛くなって」
機嫌が良さそうだ。
「そんなことないよ、麻衣だって綺麗だよ」
あたしはニッコリとして言った。
「謙虚なの変わってないなぁ。あ、今日唯華と来たの?」
「ううん、違うよ。唯華は彼氏と」
あたしがそう言うと、目を大きくして驚いたような顔をする麻衣。
「唯華彼氏いたの!?って、じゃあ誰と来たの?」
目が光ってる。
麻衣は恋バナが好きだからね。
「知り合いだよ」
「えぇー、彼氏じゃないの?」
「違う……よ?」
彼氏ではない。
婚約者だし。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…