「麻衣たちだ」 「誰かいた?」 「うん、中学時代の同級生」 クラスでも結構仲が良かった人。 でも、なんでここに麻衣たちがいるの? 結構離れてるはずなのに……。 ふと、麻衣がこちらを見る。 「あっ、樹里ー!」 大きな声で叫ぶ麻衣。 そうだった。 麻衣は声が大きいんだ。 「行って来たら?俺、飲み物買ってくるから」 「え、ありがと……じゃあ、行ってくるね」 大樹くんの言葉に甘えて彼女の元へ駆け寄る。