「あたしと初詣行きませんかっ!」
すると、フッと笑う声が聞こえた。
おずおずと見上げる。
そこには、優しそうな顔をした大樹くんがいた。
いや、元から優しいんですけどね。
「いいよ、行こうか」
「ほんとっ!?良かった、嬉しい!」
それだけで機嫌が良くなってしまうあたし。
「今から行く?それか朝行く?」
「朝が良いかな。夜は人いっぱいみたいだし」
これは唯華情報で夜行くよりも、朝行った方が人が少ないらしい。
それでも多いみたいだけど。
「そっか、じゃあ朝行こうか」
「うん!」
えへへ、可愛い服着ていかないと!
なんて、浮かれてしまうあたしだった。

