そっ、そんなの! ムリだよ! しかもあたし、自分の過去憶えてないし。 話ようが無いよ。 それに、あたし……泣いてしまう気がする。 なんでか分からないけど。 ……なんてね。 知らないのにそんなこと思うのはおかしいよね。 ガチャッ 「あ、大樹くん」 「ん?どうかした?」 お風呂上がりの大樹くんは色っぽいです。 って、そうじゃなくて! 「あの、大樹くん!」 お茶を飲んでいた大樹くんは少し驚きながらこちらを見る。