気を遣わせてしまっているのが分かった。 あたしのせいで、予定を狂わせちゃった。 大樹くんだって、したいことあるはずなのに。 「でも、大樹くんが……」 「俺のことなら気にしなくていいよ。特に予定も無いし」 あたしの頭に手を置いて撫でてくれる。 その手が優しかった。 じゃあ、何を言ってもあたしの熱は下がらないし、今日は諦めようかな。 「ごめんね、絶対に治すから」 「明日には治ってるよ」 あ、そうだ。 「あの……大樹くん」 「ん?」 微笑まれる。