なんか……逆に熱上がりそう。
その日は、クリスマスイブ。
大樹くんと初めて過ごすクリスマスイブ。
風邪を引いたクリスマスイブ。
でも、こんなに嬉しいことってあるんだね。
大樹くんと……好きな人といれるだけで、あたしは幸せになれる。
その後あたしは、大樹くんに抱きかかえられたまま安心して寝てしまっていた。
大樹くんはどんな気待ちだったんだろう。
そんなことを思っちゃったけど。
あたしの寝顔を見て、穏やかに微笑んでいる大樹くんを……そのあとに少し悲しそうな顔をしていた大樹くんのことを、あたしは知らない。

