「だっ、大樹くんっ!?」 当然のごとく、あたしは驚きの声を出す。 何をするの……? 大樹くんの手は、少し冷たかった。 あたしが熱いのかもしれない。 大樹くんの顔が近づいてくる。 あたしの顔との距離、只今20cm。 それからどんどん近づいていく。 少し動いたらお互いの顔に触れるところまで来た。 き、キスされるの、かな……? あたしは目をギュッと瞑った。 前髪をあげられる。 コツンと大樹くんの額が当たる。 へ……? 「結構熱いな……明日までに下がるといいけど」 ……っ!?