……夢を見た。




大樹くんがそばにいる。





あたしの頭を撫でて、微笑んでくれている。




あーあ、この熱の勢いに乗って告白しちゃおうかな。





だって、夢の中だもん。





あたし、大樹くんに本当の気持ち、言えてないし。





「大樹くん……」




あたしは微笑んでいる大樹くんに呼びかけた。




伝えなきゃ、ダメだよね……?





「何?欲しいものとかある?」





欲しいもの?





あるよ、一つだけ。







「……大樹くん」





「え?」





あたしに聞き返す。





あたしの口は、止まらなかった。