中には、写真立てが3つあった。
同じ柄の色違いが2つ。
そして少し小さめの写真立てと。
良かった、写真立て選ばなくて。
あたしたちがあげたものとは違っていたので、安心した。
「可愛い、この写真立て」
でも、なんで同じ柄?
あたしは首を傾げた。
「ちょっと図々しいかなって思ったんだけど、」
唯華が苦笑いしながら話す。
「大きい写真立て、2つあるのはあたしたちに1つ、ってことなの」
唯華たちに1つ?
どういう意味?
「樹里たちが結婚するでしょ?一緒に写真撮って、その大きいのに入れようと思って。お揃いで」
少し申し訳なさそうに言う唯華。

