「唯華、ハイ」




あたしがプレゼントを差し出す。





「2人にプレゼント」





大樹くんが付け加えた。




「これ、開けていいの?」





あたしは頷く。





「唯華」




「あ、そうだった」





颯先輩が唯華を呼ぶと、唯華は何かを思い出したように立ち上がった。





そして、自分のバッグを持ってくる。




「これ、あたしたちからも」





そう言って差し出したのは、大きめの包装紙に包まれた何か。





「え、あたしたちに?」




尋ねると頷く2人。





「お互い開けようか」





カサカサと音を立てながら開ける。