「それでいいか」





行こう、と言ってあたしの手を引く。




わ、手……繋いでる!





大樹くんのさりげない行動にドキドキする。





顔が火照るのを感じながらも着いて行った。





その後、あたしたちは写真立てじゃなくてアルバムを買い、ペアのマグカップを買った。





前に唯華が、写真立ては使わないって言ってた。




だから、アルバムに颯先輩との思い出を綴ってもらおうと思って。





気に入ってもらえたらいいな。




知り合いが来ない内にお店を出る。





それからは、人目につかない道を仲良く並んで帰った。