「大樹先輩、お待たせしました〜。ウェディング姿の樹里ですよ」
大樹くんがこちらを見る。
うわっ、カッコイイ……。
白のタキシードが似合ってる。
髪の毛もセットし直していて。
初めての時の様に見惚れてしまう。
「今までも綺麗だったけど、その姿が一番綺麗だ」
ふんわりと、目を細めて優しく笑う大樹くん。
何でそんなに言葉がスラスラと出て来るんだろうか。
こっちが恥ずかしくなっちゃうよ。
「じゃ、撮りまーす。まずは2人並んで!」
その言葉であたしたちは仲良く並んで立った。
嬉しくて、自然と顔が綻んだ。
次の言葉を言われるまでは。

