「じゃあ行きまーす。ハイ、チーズ」





唯華の言葉で、大樹くんの顔があたしの手に近づく。





目をギュッと瞑った。





手に軽く当たる大樹くんの唇。





や、やっぱり恥ずかしいよ〜。




「オッケー!バッチリね。じゃあ、次は大樹先輩はタキシードで!樹里はこっち」





ハイと言ってあたしはトボトボと着いて行った。





唯華、絶対楽しんでるでしょ。




用意されて着替えたあたしは、服に言葉を失った。





「なんで……?」





「ふふ、とーっても似合ってるよ、樹里」






なんで、ウェディングドレスなんか……!