「あ、じゃあ、唯華のところ行って来ますね」 「おー、ぜひとも写真撮ってな」 「はい!」 あたしは笑ってカーテンの方へ向かった。 「いた、唯華!写真撮った?」 「あ、樹里!遅かったね、もう撮ったよ!」 手には数枚とは言わず数十枚の写真があった。 あたしはそれを見た瞬間に呆れた。 いやいや撮りすぎでしょ。 「それ、全部写真?」 まさか、と思いつつ聞いてみる。 「もちろん!全部のコスプレ撮ったからね」 ……ウソでしょう? あたしは目をパチパチと瞬かせた。