「それはもうたくさん」
笑った顔を崩し、呆れたような顔で言った颯先輩。
そ、そんなに……?
「あ、そうだ。俺らまだメアドとか交換してないよな?今するか」
「え?」
キョトンとした顔をしてしまう。
「中学生の大樹の写真とか送るよ」
「へっ!いいんですか!?」
そう言ってハッとなる。
あたしなに食いついてんの!?
「ハハッ、すごい食いつきよう。いいよ、その代わり唯華の写真も……」
「やだなぁ、先輩。あげますってば」
「このことは秘密だぞー」
あたしたちは小さな同盟を結んだ。
中学生の大樹くん、見たいなぁ。

