大好きな君と~ヒミツ、できました~






「いらっしゃいませ……あれ、樹里ちゃん?」





入るなり、颯先輩があたしに気づいた。





「こんにちは、唯華探しに来ました」




あたしがそう言うと、あぁ唯華か、と呟いて、とある方向を指差した。





「あそこにいるよ」





「あのカーテンみたいな場所のところ、ですか?」





「あそこで、試着する服を決めるんだ。そこにいるから行っておいで」





あそこに唯華がいるの?






ていうか、そこで何してんの。





「ありがとうございます、唯華写真撮りました?」






そう聞くと、ニッコリと笑ってこう言った。