「お願いがあって……っ!樹里ちゃんか唯華ちゃんのどちらかお昼の手伝いして欲しいの!」
「お昼の手伝い?」
それって、午後からのシフトのことかな?
そりゃ、まぁ、あたしたちは入ってないけど。
「お願い!急にお客さんが多くなって……1人でいいから!」
あたしと唯華は顔を見合わせた。
……どうしよう。
今から大樹くんたちのところに行く予定なのだ。
でも、断るわけには……。
「唯華、あたし手伝うね」
普通はこうだろう。
唯華は彼氏がいるから、彼氏のいないあたしが手伝った方がいい。
あたしには彼氏じゃなくて婚約者だけど。