「あ、俺着替えるから」





ほんの少しだったけど、大樹くんのジャージ姿見れて良かった!





……なんてことは言えないけど。




「あっあたし目、閉じとくね!」





「別に閉じなくてもいいよ」





だって恥ずかしいよ〜。




バッとあたしは目を塞ぐ。





「シャツ、着たけど……」





そう言われてホッとしたあたしは塞いでいた手を退ける。





「……あっ、まだ着てない!」






「?そんなことよりさ、足んとこ、クモいるよ」





「へ?」






クモ?





あたしは足下を見る。






「ヒッ……ぃゃっ!」






あたしはそう小さく叫んで大樹くんに抱きついた。