「それより、無事でよかった」
ケガさせてたら、守った意味なくなるから、と安堵した表情を見せた。
……もしかしたら、今仲直りできるかも。
今の状況を考える。
でも、先に大樹くん着替えないといけないし。
「えへへ、ありがとう。じゃあ、ジャージどうぞ」
あたしはそう言って手渡した。
大樹くんが資料室の扉を閉め、鍵をかける。
そして、椅子に服を置き、着替え始める……ってえええ!?
もうすでにブレザーを脱いでいる。
「ちょ、大樹くん!」
「な、何?何かあった?」
あたしの大きな声に一瞬ビクリとした大樹くん。

