「はぁ、疲れた……」




少し呼吸を整える。





そして、資料室のドアを開けると、大樹くんは……いなかった。





「あれ?いない……」




もしかして、部屋間違えた!?





さっと、確認する。





ううん、間違えてない。





さっきと全部一緒だ。




じゃあ、どこに……?





「探してみようかな……」





あたしは、振り向いた。






すると、誰かにぶつかった。






「ひゃ!すいませ……」






「あ、早かったね。ありがとう」





へ?






この声って……。