「いや、別に気にしてないんだけど」





ならよかった。





「あ、あのさ、俺のジャージ取ってきてくれないかな?このままだと、危ないから」





眉をハの字にして、ゆっくりと言う。





「ジャージ?あぁ、持ってくるね!」





「ありがとう、クラスは覚えてる?」





「うん!2-Bだよね!」





あんなことがあったから、はっきり覚えてる。




「そうだよ。ごめん、ヨロシクな」






頷くとともに、あたしは今まで通り話せていることに嬉しさを隠せなかった。







あたしは、2年の教室へと急いだ。