怖い。





何かを思い出してしまいそうで。






意味もなく震えてしまう足に力を入れて、歩き出す。






その後、大樹くんが帰って来た時は、安堵の声を漏らしたあたしだった。








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文化祭前日。




とうとう前日というところまで来てしまった。






大樹くんと仲直りしてもいないし。





まず喋ってない。





「樹里ちゃん今、手空いてる?良ければ看板作りしてほしいんだけど……」






実行委員に頼まれ、手が空いていたあたしは作りかけの看板作りを始めた。