だから、心配して欲しくてあんなことを言ったのかもしれない。
「これじゃ、ただの八つ当たりじゃんか」
嫌われてしまうのも、やめればいいと言われるのも当たり前だ。
もう完璧に覚えてしまった通学路を1人でトボトボと歩く。
後悔してももう遅いんだよね。
学校に着くと、一番に探すのは大樹くん。
ガラッと窓が開いた。
見上げると3階の窓が開き、クラスの実行委員があたしを大声で呼ぶ。
「樹里ちゃん早く!準備準備!」
「分かったー!すぐ行くね!」
あたしも大声で告げ、急いで向かった。
今日も悲しい1日が始まる。
仲直りできる日は来るのかな?