あたしたちは買い出しの荷物を学校に持って行った。 戻る途中、ずっとさっきのことが気になっていた。 どうしよう、大樹くんに嫌われちゃったかも。 でも、嫌われちゃったなんておかしいよね。 最初から好きじゃないのに婚約させられたんだから。 自分で言っててヘコんでしまう。 「樹里、どうする?あたしと一緒に帰る?」 大樹くんに、きちんと理由を話そう。 「ううん、あたし大樹くん待ってるから。先にいいよ」 あたしは唯華にそう告げた。