「じゃあ、行くか」
「ああ。荷物は俺らが持つから心配しなくていいよ」
荷物を持ってくれるらしく、とても頼もしく見える。
雑貨店などを回り、荷物を揃えていく。
あたしたちも持つけど、重いものは持てない。
だから、持ってもらってるんだけど……。
「そんなに持ってもらってもいいの?疲れるでしょ?持つよ」
いくらなんでも持ちすぎだよ。
「いいからいいから。中谷や柳谷は軽いのでいいよ」
「でも……」
言い返そうとするけど、ニコリと微笑まれてダメと言われた。
これ以上は、余計な体力を使わせてしまうと思ったのでお言葉に甘えさせてもらった。

