「大樹くん……!」
「はぁ?何だよこいつ」
訝しげに大樹くんを見る男の人。
「この子、俺のなんでダメですよ」
その言葉を聞いたと同時に、なんでか分からないけど安心した。
あたしは1人じゃない。
「まさか、他の人って……こいつかよ」
「……そうですけど、彼女が何かしました?」
男の腕を掴むと、あたしの腕と引き離し、グイッと捻りあげた。
「いてっ、いててて!」
あまりの痛さに悲痛の叫びを見せる。
うわー、痛そう。
「彼女には、手ぇ出さないでくださいね」
ニコリと笑うが目が笑ってない。
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