「いや、その人とはぐれたから待ってるので、結構です」
てか、女の子じゃなくて、あなたたちより数倍優しくて、イケメンな男の子ですが!
若干思ってることは失礼だと思うけど、しょうがないよ。
「ふーん、じゃあ、一緒に探してあげるよ」
掴まれていた腕を引かれる。
いきなりのことで、あたしの体は前に傾く。
ちょ、転ぶ!
転ばないように精一杯踏ん張った。
危な……。
「は、離してくださ……」
「じゃあ、行こうか。はは、今日はいい日だな」
ニヤリとして言う男の人。
こっちはあなたたちのせいで悪い日なんですけど……!?

