木の近くに行き、待っていると後ろから肩を叩かれた。
まさか、大樹くん!?
あたしは、半ば期待して後ろを見た。
「大樹く……えっ?」
あたしの後ろにいたのは大樹くんではなく、ニヤニヤしている男2人組だった。
「だ、誰ですか……?」
「君、可愛いよね。俺らと一緒に花火見ない?」
腕を触られる。
「すいません、他の人と来てるんで……」
これはもしや、ナンパというやつでしょうか?
いや、あたしがされるわけないか。
「他の人って、女の子?ちょうどよかった。一緒に回ろうよ」
む、ちょっとしつこい。
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