きらびやかなシャンデリアを見ながら、部屋へと向かう。


ここのホテルは、お父さんが経営してるホテルだ。


相手の人……一体誰なんだろ。



同じ学校の人なのかな?




だといいけど。



って、全然良くないじゃん!!


「樹里、この部屋にあなたのお見合い相手がいらっしゃるのよ!まぁ、緊張せずに楽しみなさい」




お母さんは、あたしの緊張をほぐすように微笑む。


少しだけ和らいだ。



でも、まだまだ緊張する……。



よし!断る!





ガチャリ。




重そうなドアがゆっくりと開く。





その先に待っていたのは───────。