「おはよ、」

テキパキと手を動かしながらフライパンの上で卵を割る。ポテトサラダも出来た。

「るー」

「ねぇるぅ」

「ねぇねぇ」


無視。
あ、パンも焼けた。

「るー」

「わっ」

たくに手を引っ張られ、いつの間にかたくの胸の中。


「おはようのチュー」
「んっ」

答える暇もなく唇に甘い温もり。
(ちょ、長いって)

「ん…、たく!」


たくの胸板を押し距離をとろうとする。
(キャリーオーバー…。)