あめだま

―当日―
「あーごめんっ!待った?」


「あ…ううん、じゃあ行こうか」


毎年、花火大会は昨日と今日の二日にわけてやることになる。


てか、洸大の奴私の浴衣に対して何も言わないわけ!?

こう…かわいいね…とかさ。

そう思いながら歩いていると


「…きゃっ」



おいおい。私としたことが


こける!

転ぶ!

浴衣に土が…!



「おっと…あぶねぇな。」





そうやって支えてくれたのは洸大だ。





大きくなったなぁ。


昔はみんな同じ背の高さだったのに。


今じゃ私が見上げなければならない。




「あ…ありがと。」



私は籠バッグの中に手を入れた。


あれ…?


何かがない。


おかしい。







まさか。







「おい。おまえ。これ…。」



あぁ、あった。



良かった。




「…まだ取っておいてたのか。」





「数少ない美英との思い出でしょ。捨てるわけないわ。」



洸大は…まだ持っているのだろうか。





「俺も、持っているよ。これ…」





洸大が差し出したのは青いアメ。