榛SIDE
ー2日前ー



小さい墓に
そっと花を添える。




「美英、元気にしていた?ごめんね。毎日来たいのだけれど大学のサークルもあって忙しいの。許して。洸大も陵も元気だよ。」






…やっぱ、だめかぁ。



私、乃木崎榛は小さくため息をついた。



「ごめん。嘘。本当は洸大と私元気じゃないんだ。美英なら気づいてるよね。」



私は一人で苦笑する。














「あれから7年か…」