身長180cmで黒髪イケメン、
喧嘩が強くて何故かそれなりに
頭が良い。
こんな条件の良い男、
女が放っておくわけがない。
「 璃玖・・・もうお前黙れ 」
柚菜ちゃんだって玲央に
喜んでついて行くとは思えないし、
言い寄ってきた女を全部無視して
女っ気なんか欠片もない玲央が
この話にノるとも思えない。
再度目を瞑った玲央の
肩を揺すりながら、”なぁ~”と
答えを急かす璃玖を引き戻すと
玲央が俺をジッと見てきた。
「 な、なんだよ・・・
ヘマしたこと怒ってんの・・・? 」
「 別に 」
「 ・・・・? 」
そう言って校舎を見下ろした
玲央の目が笑っている気がした。
それからすぐ後に
1限目の授業が始まるチャイムが鳴って
玲央がゆっくり立ち上がった。
「 ・・・・北城柚菜、ね 」
「 え・・・おい、玲央!? 」
「 面白ぇじゃん 」

